女子高生はどうやって”アイドル”になっていくのか。

ある女子高生アイドルの活動を30代サラリーマンが追います。

JK,DREAM

女子高生成長記録

ゆりか、高校2年生

ひょんなことから女子高生アイドルを追うようになった。

 前回取り上げたまゆに続き、今回は高校2年生のゆりかをご紹介する。

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透明感を持った少女

先日の”まゆ”と同じスタジオで練習していたもう一人の少女が”ゆりか”だ。

高校2年生だという。

華奢な体つきながら、ダンスのキレはアグレッシブ。揺れ子のように腰が左右に弾む。

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前回の”まゆ”はどちらかというと”陽”な印象がある。目立つし、目で追ってしまうタイプだ。パッと見た時に一番最初に視界に入るような子だ。

 

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対して、この”ゆりか”は静かな存在感を持つ。前に前に出てくる感じはないが、一度目に入ると、目が離せなくなるような感覚がある。

 

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ただまあ、中身は普通の女子高生のようだ。

前回もお伝えしたが、練習中、何度もメンバー同士でじゃれあう様子が見られた。そこには悲壮感もなければ押し付けがましい熱血感もない。

 

ゆりかに話を聞いてみた。

前回のまゆと同じタイミングだったが、池袋の某ファミレスで話を聞いてみる。練習後にスイーツを美味しそうに食べる姿は、どこにでもいる女の子だ。

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見た目は普通に美少女なのだが、内面はどうもクセがありそうだ。学校の友達には「釣り師」と呼ばれているらしい。ドッキリを仕掛けたりするのが好きなのだろうか。ちょっとしたいたずらっこのような雰囲気がある。

 

彼女は元々、地味で暗い子だったそうだ。まあ確かに、上述した通り前に前に、という印象は持たないので、納得感がある。

ではなぜ、そんな子がアイドルを目指すようになったのか。

それは彼女もやはり、憧れのアイドルがいるからなのだ。

 

彼女が小学校6年生の時に出会ったのがきゃりーぱみゅぱみゅ。言わずと知れた、原宿文化を象徴するアーティストだ。世間一般的にアイドルというのかどうかわからないけど、少なくとも彼女にとってはアイドルなのだろう。

「人とかぶらない、自分だけの世界観を持ってるところが好き」と彼女は言う。地味で暗かった彼女からすると、他の誰にも真似できない世界観を持つアーティストであるきゃりーは衝撃だったのだろう。きゃりーを知ってから、彼女は”自分”を少しずつ前に出し始めるようになる。

そしてそのひとつの結果として、アイドル活動があるのだろう。きっかけはスカウトという偶然のものだったかもしれないが、目の前に突然現れたチャンスに飛び乗ったのだった。

ただ、これまでの生活でやってきたことはバレーボールくらいで、ダンスの経験はない。必死でキャッチアップしながら前へと進むことになる。

ただ、「自分が楽しめるような活動をしていきたい」と彼女。そこには悲壮感はなく、仲間とともに明るく楽しく、”自分らしさ”を形作っていくことになるのだろう。

 

で、先日もお伝えしたがこれがオフィシャルの宣材写真。

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センターだった。

 

デビューライブが新宿で8月14日にあります。

詳細は、

KAMOがネギをしょってくるッ!!! 公式サイト

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まゆ、高校1年生

池袋、夜19時。

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日本中が某ポケットのモンスターを探しにスマホ片手に街に繰り出していた夜。僕は池袋から10分ほど歩いたとある小さなビルにいた。

デビューを目前に控えた、女子高生アイドルグループの練習を見学させてもらえることになっていたからだ。 

 

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そのビルには幾つも防音設備が整っているであろうレンタルルームがあり、その一つ一つで若者がダンスや演劇の練習をしているという。ドアの隙間から部屋の中の様子が見えるのだが、一心不乱に何かに取り組む人たちが見える。音が全く聞こえないから、中で何やっているのかわからないのだけど。

 

こういう場所自体、僕のこれまでの人生では馴染みがほとんどないから、本当は一つ一つの部屋を訪ねて話を聞きたいところなのだけどそうもいかない。

 

僕は案内されるがまま、ある部屋を訪ねた。そこでは、二人の少女がダンスの練習をしていた。

女子高生のダンス練習風景

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アップテンポの激しい、いかにもアイドル、というようなBGMに合わせてダンス練習をしている。その横では、ダンスのトレーナー や、プロデュースに関わる運営サイドが見守る。

 

僕は正直、このダンスがうまいのかどうか、分からない。彼女たちは一つ一つの動作を鏡を見ながら確認し、真剣な眼差しで練習している。

 

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 かと思えば、ふざけあったり、

 

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練習しているところをカメラで収めようとすると変顔を決めてきたりする。まあ、照れ隠しなのかもしれないけれど。

 

僕は、アイドルというのは結構な体育会系のノリで、女子たちが汗と涙を流しながら悲壮感のある練習をしているものだと勝手に思っていた。

 

まだ若い女の子たちが人前に立ってパフォーマンスを行い、拍手喝采をあびるのだ。並大抵の神経じゃ無理だと思うし、プレッシャーに耐えるためにも、舞台裏では泥臭い努力を重ねているものなのだと思っていた。

 

ところが、彼女たちの練習風景を見ているとそこまでの悲壮感はまだない。自分たちが楽しくて、自分たちが好きでやっていて、目指しているその先の事が楽しみで仕方ない、というキラキラ感すら感じた。

 

まだデビュー前だからなのかもしれないし、他のアイドルの練習を見たことがあるわけじゃないけど、その様子が個人的にはちょっと新鮮な驚きだった。

 

”まゆ”に話を聞いてみた。

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練習終わりに、ファミレスで彼女たちの話を聞いてみた。まずは”まゆ”だ。

 

彼女はまだ高校1年生。ついこないだまで中学生だった女の子だ。

 

アイドルを目指していたわけでもなく、原宿でスカウトされるまで、本当にどこにでもいる普通の女の子だった。

 

自分がアイドルになるとは思ったこともなかったが、アイドル自体は小学校の頃から憧れている存在だった。

 

彼女が好きだったのはAKBやPerfume。DVDやCDを買って、家で何度も見たり、クラスの友達と一緒に踊ったりして遊んでいたそうだ。ダンスクラブにも所属していたが、それはあくまで趣味の範囲をでないものだった。

 

そして今現在、彼女が本気で憧れているのはモデルの藤田ニコルだという。「個性的で原宿的な可愛さ」が好きなんだそうだ。藤田ニコルが着ている服をチェックし、彼女の言動を追いかけているそうだ。

 

モデルやアイドルは彼女にとって「可愛くて真似したくなったり応援したくなる存在」。そして彼女は、応援する側の一人の少女に過ぎなかった。

 

そして、今度は自分が「憧れられる存在」に転化する。「私が憧れていたように、同世代の女の子に見て欲しい。憧れられる存在になりたい」と彼女。

 

そしてそんな彼女たちのデビューライブが8月14日に新宿で行われる。

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詳細はこちら

 

女子高生がアイドルになるまでの成長過程を追うことになった件

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このブログを始めた経緯

僕は都内の某企業で働く、いわゆるサラリーマンだ。

30代で管理職で、ローンと扶養家族がいる、どこにでもいる中年サラリーマンだ。

営業、企画などをメインにこれまで仕事をしてきた。まあ、そこそこ成果は出してきている方だろう。仕事はしんどいこともありつつも、楽しい。

 

そんな僕に、ひょんな事から仕事とは関係ない接点ができた。女子高生がアイドルを目指していく過程を追っていくことになったのだ。

 

経緯については詳しくは述べられないのだけど、知人が「アイドルをプロデュースする」と聞き、「なんとなく面白そう」という理由で練習風景を見学させてもらった。

 

僕は、アイドルについては一般的な興味と知識しか持たない。例えば、AKBと聞いたら何人かのメンバーが言えるくらいだ。でも、僕が言える人たちはみんな卒業してしまったらしい。まあ、その程度の熱量だ、ということだ。

 

そんな僕が何故アイドルなのかと聞かれると、本当に「たまたまだ」と言うしかない。仕事とは別に、何らかの活動をしたいな、と漠然と思っていて、サイトの運営とか文章を書くとか、そういうのは嫌いじゃないので、何かネタがないかなーと思っていた。そこにたまたまこの話を聞いて記事にさせて欲しい、と申し出たのだ。

独自ドメインとって、ワードプレスでサイト作ろうかとも思ったのだけど、はてなにした。シンプルだしね。リリースされたばかりのgoatでもよかったんだけど。

アイドルと女の子

アイドルー。

 

まだ十代の女の子たちが歌って踊って、その様子をファンが応援する。それくらいしかイメージはないのだが、こうして考えると、あの熱狂の本質はどこにあるのだろう。

 

そして、僕の興味関心は、当の女の子たちがどんなことを思っているのか、だった。

 

実際、初めて見学に行かせてもらった時、そこで必死に練習する二人の女の子は、踊っている時はともかく、ふとした時に見せる表情や”ヘン顔”をして遊ぶ様は、まさに「今時の女子高生」だった。

彼女たちは、何を考えているのか、彼女たちは、何を目指しているのか。

このブログで、僕のことを語ることはそうそうないと思う。

彼女たちの様子を、彼女たちに聞いた言葉を通じて、僕なりに感じたことを書いていきたい。

次回からは、彼女たちとのやり取りを書いていく。

 

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